「TOEIC 890点。これだけあれば、どこかが拾ってくれるはずだ」
日本で必死に勉強し、手に入れたハイスコア。それは私にとって、海外で戦うための「最強の免許証」のはずでした。
しかし、現実は非情でした
1. 100回クリックして、返信は2通
私は、海外での就職活動で最も推奨される「レジュメ(履歴書)の直接手渡し」がどうしてもできませんでした。 見知らぬ店に飛び込み、英語で自分を売り込み、その場で断られる。その恐怖に耐えられず、私は最初から**「アプリでの応募」にすべてを委ねました。**
画面上の「応募ボタン」を押すだけなら、傷つかずに済む。 そう思って、10回、20回、50回……と、アプリを叩き続けました。
結局、100社近くに応募しましたが、返信が来たのはわずか2通。
スマホの通知が鳴るたびに心臓が跳ね、画面を開いては落胆する。 無視され続ける毎日は、「お前に価値はない」と突きつけられているようで、次第に自分の890点というスコアが、無意味な数字の羅列にしか見えなくなっていきました。
2. 「TOEIC未受験者」の隣で働く屈辱
ようやく決まったアジア系の職場。そこで私は、さらなる現実を知ります。
そこには、**「TOEICなんて受けたこともない」**という人たちが、当たり前のように英語で接客し、店を回している姿がありました。
「自分は890点。英語ができるはずなのに」
そんなプライドは、現場では1ミリの役にも立ちませんでした。 TOEIC未経験の同僚たちがテキパキと動く横で、私は自分の無力さを噛み締めるしかありません。
「私は、一体何のためにあんなに頑張って勉強してきたんだろう」
今まで積み上げてきたものが、音を立てて崩れていく感覚でした。
3. スコアは「戦う勇気」を保証してくれない
もしあなたが今、「点数さえ取れば、アプリの向こう側からチャンスが降ってくる」と思っているなら、私と同じ絶望を味わうことになります。
TOEICのスコアは、あくまで「知識の証明」であって、**「現地の輪に飛び込む勇気」**までは与えてくれません。
- 拒絶を恐れて画面の中に閉じこもらないこと
- 点数という「鎧」を脱いで、現場の泥臭い英語を吸収すること
これができない限り、どれだけハイスコアを持っていても、あなたのレジュメはデジタルデータのゴミとして処理されるだけです。


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