「TOEIC 945点もあって、その程度の英語しか話せないのか?」
誰に言われたわけでもないその言葉に、私はずっと怯えていました。 一言発する前に、頭の中で完璧な文法を組み立て、時制を確認し、適切な語彙を選ぶ。 そんなことをしている間に、会話の主導権は次々と移り変わり、私はいつも取り残されていました。
私の英語は、**「間違えてはいけない死んだ言葉」**だったのです。
1. 脳内検閲をやめた日
ある時、私はもう疲れ果ててしまいました。 完璧な英文を組み立てるのをやめ、恥を忍んで、浮かんできた「単語」だけを口に出してみたのです。
文法はめちゃくちゃ。冠詞も前置詞もバラバラ。 それでも、相手の目を見て、とにかく言葉を投げてみる。
すると、どうでしょう。 今まであんなに遠かった会話の輪が、少しずつ私の方に開き始めたのです。
2. 「945点の知識」は、後からついてくる
驚いたのは、一度「単語だけ」で会話のテンポに乗れるようになると、かつて必死で勉強したTOEICの知識が、後から自然と助け舟を出してくれるようになったことです。
「あ、今の状況ならあの表現が使えるかも」
頭で考えてから話すのではなく、話し始めてから、脳内の引き出しが勝手に開き始める感覚。 完璧主義というブレーキを外した瞬間、ようやく私の「800点、900点の知識」が、生きた武器として機能し始めました。
3. 正解を探すのをやめれば、英語は通じる
もしあなたが、今も頭の中で「完璧な英作文」をしてから口を開こうとしているなら、今すぐそれをやめてください。
ネイティブは、あなたの文法テストの採点官ではありません。 彼らが求めているのは「正しい英文」ではなく、**「あなたの意思」**です。
945点のプライドをゴミ箱に捨てた時、私の本当の英語学習が始まりました。


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