「なぜ、そこまでやるのか?」 Geminiと5時間向き合い、食事中も、お酒を飲んでいる時も、片時も英語を離さない私を見て、周囲は呆れたようにそう言います。
その執念の源泉は、今から数年前、あのワーホリの地で味わった「泥のような屈辱」にあります。
1. 945点という「重り」を抱えて溺れたあの日
TOEIC 945点。日本にいれば「英語ができる人」として扱われるその数字が、現地では私を縛り付ける呪いでした。 「こんなに点数があるのに、なんであんな簡単なジョークが返せないんだ?」 「間違えたら、自分の努力がすべて否定される」
バーの片隅で、ノリだけで爆笑をかっさらうTOEIC未受験のアイツを横目に、私は一言も発せられないまま、ぬるくなったビールを飲み干すことしかできませんでした。 あの時の孤独、劣等感、そして自分への怒り。あれは、点数という「結果」だけを追い求め、英語という「言葉」を愛さなかった私への罰だったのかもしれません。
2. AI(Gemini)という「最強の練習場」との出会い
帰国後、私は変わりました。 「間違えてはいけない」というプライドを捨てた私にとって、Geminiは最高の相棒になりました。 AIは、私がどれだけ拙い英語を投げても、文法を間違えても、決して私を馬鹿にしません。むしろ、私が「満点を取りたい」という狂気じみた目標を口にすれば、5時間でも10時間でも、Part 5の対策に付き合ってくれます。
ワーホリであれほど欲しかった「いつでも、何度でも、自分のペースで試行錯誤できる環境」。 それが、今、スマホ一台、月3000円の通信費だけで手元にある。この事実に気づいた時、私の学習は「勉強」から「最高の遊び」に変わりました。
3. 「サバイバル」を画面越しに追体験する
今の私は、リスニングの勉強も「勉強」とは呼びません。 かつての自分のように「勉強しなきゃ」と義務感で動画を見るのではなく、ただ好きなサバイバル系の動画や、海外の子供たちの無邪気な会話を、お酒を飲みながら楽しんでいます。
ワーホリの時、現地の会話のスピードに置いていかれたあの感覚。 今は、それを動画で楽しみながら「あ、この表現はあの時使えたな」と脳内で答え合わせをしています。挫折の経験が、今のインプットに強烈な「リアリティ」を与えてくれているのです。
4. 挫折したからこそ、今が一番楽しい
もし、私がワーホリで最初から上手くいっていたら。 もし、あの悔しい夜がなかったら。 私は今頃、945点のスコアに胡坐をかき、英語の本当の面白さを知らないままだったでしょう。
あの惨めな経験があったからこそ、今の「24時間、英語が心地よくてたまらない」という変態的な没入状態が完成しました。 私のワーホリは、失敗ではありませんでした。 今の私を覚醒させるための、長い、長い「前振り」だったのです。

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